昭和時代→平成
- 2007.04.29 Sunday
- 21:23
古着物を扱うようになって 着物の歴史の勉強の連続だ
めったにお目にかかれない江戸時代の古裂 地味な明治時代の丸帯 華やかな大正時代の錦紗着物 自由奔放な昭和時代初期のデザイン化された着物や帯や長襦袢達 そして戦後の昭和中期になると 着物文化の終焉かと思わせる幅の狭い着物社会に突入する
これから本題
昭和30年代洋服98%の時代になり 呉服屋さんは軒並み 着物=晴れの日の装い 着物=嫁入り道具のアイテム 着物=趣味性の高い着物を一部の人達向け として生き残りに賭け始める
職人さんの世界だった着物は作家作品として貴重性を高め その反面季節を問わず無難な柄行の着物がセールスポイントとして横行し その上高額になり箪笥のコヤシとなっていった しかし同時に庶民の着物としてウールやポリエステル素材 半反で仕上げる茶羽織やが発生し プレタポルテと呼ばれるレディーメードのサイズ分け着物の現代となってゆく
平成の今 日本人の着物DNAは絶たれてないなって 色々な側面からこんなお仕事をして感じてる
ま 簡単に言うならば どんな着物を受け入れるかって個々の自由って事 基本は他人に不快感を与えず楽しむってことか
(最近のワタクシは織の着物に魅入られているのだ)
写真は現代のポリエステルのプレタポルテ着物と林檎の帯(それいゆ製)をナイスコーデのお客様 いつも素敵な着こなし 若い女性の心意気を感じる